低音ボイス

僕の独自の発声練習のひとつに低音発声練習というのがあります。
どんなのかというと、いたって簡単で、ひたすら低い声(自分が出せる目一杯低い声)を出す。
主に「あ~~~」「ん~~~」声帯を震わせるように力まず。「エッジボイス」に近い感覚かな。
好きな曲を一曲、オクターブ下げて唄うとか、、、とにかくひたすら低い声で発声する。
車の運転時は僕にとって格好のボイトレ時間で、常に何かしらエクササイズしてるわけなんだが
この低音発声練習もそのひとつ。
じゃ、何に効果的なのかというと、それは声の脱力に効果的なんです。
力みは発声において最大の敵。力むと喉を締め付けてしまい思うような発声ができなくなるのです。
喉を締め付けてはいい声は絶対出せません。
なので、この低音発声練習は喉の力みを取り除くのに効果的なんです。
ウォーミングアップにいいんです。低い声は脱力しないと絶対出せませんから自然と無駄な力が抜けるのです。
試しに5分くらいひたすら低い声を出し続けてみて下さい。ものすごく発声が軽くなりますよ。

昔、僕の父親が言ってた。
「高い声を出したかったら低い声の練習をしろ。」と
何言ってるんだこの人?意味分からん。当時の僕には理解出来なかった。

僕の父親は「能」をやってた。
家業が呉服屋だったこともあり、母親は日本舞踊をやってたり、我が家は根っからの和風総本家だ。
音楽の血筋ではないがちょっと一風変わった血を受け継いでる。

幼少の頃から扇子を持たされ能の練習を何故かさせられてた。聞いてもいないのに腹式呼吸を教えられてた、笑。
能の発声の基本は「咽頭共鳴」と言ってようするにオペラのような発声をする。
基本、能の発声に高い声の発声はない。(狂言のような一部特殊な奇声を発するような声は別として)
中学の頃、音楽に目覚めたばかりの僕が部屋で唄ってると、それを聞いて父親が僕に言ったのが「高い声を出したかったら低い声の練習をしろ。」
未だに父親が何を意図としてこのように言ったのか、この言葉の真相が分からない。
何せ父は僕が22歳の時に亡くなってるから答えを聞き出せない。

低音発声練習をする度に父の言葉を思い出す。
低音発声練習は力みを取り除くのに効果的であると共に声帯を意識した発声練習で、
要するに低音発声練習をすると声が出しやすくなるわけだが・・・
父はそれを伝えたかったのだろうか?だとしたら父は凄いことを遥か昔に僕に教えようとしてたことになる。
ウソのようなホントの話だが真相は闇の中だ。

幼少の頃から能の稽古をさせられてたせいか低い声はやたら出る。
以前YouTubeでギネス記録を持つ低音ボイスの人を見たが、多分同じくらい低い声が出るんじゃないかな・・・?
ギネス記録保持者さんは最後低すぎて音になってないんで何とも言えないけど・・・笑

というわけで、「低音ボイスはあなどれない。」というお話でした。笑