「さあど」大ヒットからわずか8ケ月。
かぐや姫のアルバム発売ペースはとにかく早い。
当時のレコード業界の風潮というのは”売れ線”はとにかくバンバンと早いペースで出すという流れがあったようだ。
とにかく早いペースで曲作りを迫られ、
「神田川」の大ヒットによりかぐや姫が大ブレイクし、
こうせつが「メンバー全員に平等に印税が入るよう」平等な曲作りを提案し、伊勢正三、山田パンダの二人にも曲作りのノルマを課したという。そして出来たのがこの「三階建の詩」。
何ともにくいタイトルのアルバムである。
三人三様の個性が浮き彫りになった名盤である。
特に正やんの才能はここで一気に開花したのである。
だって、後に大ヒットする原曲が2曲も入ってるんですよ。
日本のスタンダートとなった名曲「なごり雪」そして
「22才の別れ」もともとはかぐや姫の曲だったことを知らない人
案外多いんですよね~・・・
なごり雪=イルカ 22才の別れ=風(どちらも正やんですけど)
後にこうせつは語ってます。
正やんが「22才の別れ」を持ってきた時に、これでかぐや姫のリーダーは正やんに変わるかもしれないと・・・
それだけインパクトあったんでしょうね。
「神田川」に次ぐ名曲「赤ちょうちん」
この時代を象徴する曲のひとつである。
石川鷹彦大先生の弾くあの特徴的なスリーフィンガーとスライド奏法から織りなすあの物悲しい世界観はず~っと後世にまで残る
素晴らしいアンサンブルだと思います。
1. 人生は流行ステップ
2. 22才の別れ
3. あの日のこと
4. 南風知らん顔
5. 君がよければ
6. 赤ちょうちん
7. 雨に消えたほゝえみ
8. うちのお父さん
9. なごり雪
10. おまえのサンダル
11. この季節が変われば
12. こもれ陽
1974年3月5日リリース
↓紙ジャケットはまるでLP盤(レコード)のミニチュアです。 ↑画像クリックで拡大できますよ。LP盤を忠実に再現してます。