デジタルミキサー(デジミキ)の入門機とも言える本機。
小さくても必要最小限の機能はバッチリ揃ってます。
MACKIE ( マッキー ) / ProDX8/ProDX4
↓メーカーホームページ
http://mackie-jp.com/prodx/
デジミキの良さは何と言っても本体は小さく軽く、余計な配線を必要としない点。
従来、ライブ会場においてミキサー卓の設置場所はある程度のスペースを確保しなくてはいけないわけで、機材もミキサー卓の他、イコライザー、コンプレッサー、リバーブなど周辺機器で結構なスペースが必要となります。
オールインワンタイプのアナログミキサーなら軽くてスペースも狭くてもオッケーなんですが、このProDX8なら、もはやミキサー卓スペースは必要としないわけです。
デジミキ本体をステージ前に置いてマイクやラインケーブル、スピーカーケーブルを接続して、あとはiPad(もしくはiPhone)で遠隔操作をするだけなんです。
接続は専用のアプリをダンロードしてBluetooth接続するだけなんでとても簡単です。
会場内どこからでも操作できるのであらゆる角度からサウンドチェックできるわけで、僕が一番いいなと思うのはステージ上でモニターチェックしながらもセッティング出来る点です。これはいいです。いちいちステージに誰かいてもらったりとか、ステージと卓を行ったり来たりとかしなくていいわけです。
肝心の専用アプリの操作性なんですが、めちゃくちゃ簡単で直感的に楽々操作できます。アナログミキサーを使いこなせてる人ならすぐ使いこなせるレベルです。正直、取説なんていらないレベルですね。
16種類の内蔵エフェクター(リバーブ、コーラス、ディレイ・・・)コンプレッサー、3バンドのイコライザーも各チャンネル装備。マスターフェーダーにも7バンドのグラフィックイコライザーを装備してるのでハウリング対策も十分可能です。
iPhoneで操作出来ちゃうのが凄いですね。入力チャンネルはモノ6系統(キャノン、フォンどちらでもOK)、AUX1系統(ステレオミニ or Bluetooth)
アコースティック系ライブならこれで十分です。
正直、このProDX8を使い初めてからは以前使ってたアナログミキサー(MAKIE ProFX12)は出番がなくなりました。
以前のデジミキアプリは操作画面のタッチが鈍いとか、微妙なレベル調整がやりにくいとかありましたがこの機種になってからはそういう問題も解消されてます。
唯一の欠点がファンタム電源がとれないことです。
それだけがちょっと残念ですね。
PANが振れないのも残念ですがライブではあまり必要としないので大丈夫でしょう。
メモリーは3パターン記憶出来ますが、できれば5,6パターンは欲しいところ。
この辺は改良もしくはアプリアップデートに期待したいところです。
若干の欠点はあるものの概ねコスパは素晴らしいの一言です。
これからはデジタルミキサーの時代ですね。
もう馬鹿でかい機材は必要ないです。